「お前のことが好きだからだよ」ねえ、その束縛って愛なの？？

私は、『束縛』というものが理解できない。相手のことを所有したい、とおもったことがないから。

ただその一歩手前の、嫉妬ならわかる。そりゃあ自分の愛する人が、どこの馬の骨かもわからんような女とベタベタしていたらムカつく。

でも、だからと言って「女のいる飲み会に行くな」とか「終電までに帰ってこい」とか、相手の行動を制限するようなことをしようとは思えない。

「お前のことが好きだからだよ」

そう言って感情をむき出しにされると、「私も好きだけど、私をお前の思い通りにするのはやめてくれ」と思ってしまい、非常に疲れるのだった。

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大学2年生の夏、彼氏ができた。

入学してすぐに入ったサークルの先輩で、人望の厚い人だった。

もともと独占欲強めな人だな〜と感じる場面は多々あったが、そこまで嫌におもったことはなかった。

付き合って２、３ヶ月経ったころ、「俺がいない飲み会でお酒を飲むな」と言われた。

正直、「ん？？なんで？？？」と思った。

その発言に至る思考はきっと、お酒を飲むと判断力が鈍る→他の男に何かされないか心配→「俺がいない飲み会でお酒を飲むな」とまあこんな感じだと思う。

でも私は、一緒に出席していた飲み会でもお酒で粗相をしたことも酔いすぎたこともなかった。(まあ、今は結構あるけど…。)

なので、まだ起きてもいない最悪の失態を私がするかもしれない、と想像されたことがなんとなく悲しかった。

その後も、男友達と二人で昼ごはんを食べているだけで機嫌が悪くなったり、遊びに行くたびに「誰と行くの？どこ行くの？」と行動を把握されたり、なんとなく嫌だなと思う行動が増えていった。

その時も、今も思う。「これって、私、愛されてる訳ではないよな？」と。

もちろん、束縛が絶対的な愛だ！！と考える人もいるし、束縛されていないと逆に不安で仕方ないガールもいるかとは思うので、あくまでも一人の意見として聞いてほしい。

当時付き合っていた彼に、私は言った。

「なんでそんなに束縛するの？独占欲が強いんだね。」と。

すると彼は、

「え、好きだからだよ。当たり前でしょ。」と言った。

えっ…そうなんだ…。私はすごく不愉快なのに、それが愛ゆえの行為だったとは。

あまり恋愛経験のなかった私は、お互いの価値観の違いに驚きだった。

その時は一旦相手のいうことを飲み込んだが、あれから３年経った今、「束縛は本当に愛情なのか？」について考える機会を設けたいと思う。

彼の束縛を受けて私が思ったのは、束縛って、「相手を所有したい」という独占欲から生まれるものなんだということ。

そしてその独占欲は、愛情とは結びつかないということです。

例えば家族や子供、友人に向けられる愛情って、相手の幸せを願ったり、相手の望みが叶ったりすることを指すと思うんですよね。

もしあの束縛が愛情から来るものだったとしたら、私は彼の所有するものとして生きることを願われていた、ということになる。

それって完全にわたし、幸せ願われてないやん。だって、誰かのものになりたいなんて心から願う人なんていないんだからさ。

ついでにもう一つ言っておくと、誰も、どんな相手でも、完全に自分のものにすることってできないんですよね。

めちゃ単純な話、人は誰のものでもないんだもん。親のものでも、恋人のものでもない。

わたしは、わたしのものでしかないんです。

だから、今もし彼からの束縛に悩んでいる女の子がいたら、よく考えてみて欲しい。

「彼が怒るから…」

「彼に嫌われたくない…」

それって、あなたが生きる上でそんなに大事？

大丈夫、あなたはあなたのものであって、あなたにだけ自由にしていい権利がある訳。

だからその自由を制限されるような行為に、いちいち悩まされる必要なんてないんです。

「お前のこと、愛してるから束縛するんだよ。」

そう言ってくる男性はきっと、愛と欲の違いがわかっていないんだと思います。

だから、もしあなたの自由を奪うような言動を取られた時には

「わたしは、誰のものにもならないよ。」

って笑顔で返してあげてくださいね。