学校では教えてくれなかった、不倫がいけないってこと
不倫をしたらいけないよ。誰も教えてくれなかったけど、大人になったら自然とみんな共通の認識を持っている。
そもそも不倫は、既婚者がパートナー以外の相手と不貞関係を持つことですが、大きく括ると浮気ってことですよね。
じゃ、浮気ってなんでいけないことなんだと思います??
私は学校でも習ってないし、お母さんにも教わらなかったので、正直わからないんです。
でも、やっぱり不倫はいけないことで、ありがちな恋愛メディアは「不倫関係を脱して、新しい恋を始めましょう!」という一文で締め括る記事を書く。
「さあ、みんなでレッツ不倫!!!」みたいな記事は、存在しちゃいけないんですよね。
私は、個人的に浮気も不倫も"超否定"はしないです。 でも現代の常識的に、なんとなく「まあ、ダメなんだろうな」とは思っています。
その理由は非常に浅いんですが、「みんながダメって言ってるから」です。でも世の中のルールって、結構そんな感じで成り立っているような気がします。
今回は、なぜ不倫はいけないことなのか、それなのになぜ人は禁忌の恋に惹かれてしまうのかについて考えたいと思います。
不倫って、浮気って、いけないことなんだ
私が「浮気っていけないことなんだ」と肌で感じたのは、男性の交際相手のことを考えた時でした。
まずはじめに言っておくと、仮に自分に彼氏がいたとして、私はその彼が他の女の子とキスしようがセックスしようがそこまで関心がないので嫌な気持ちになったりはしないんですよね。(多分、少し変わっていると思いますが)
なので、最初は相手の彼女の悲しみや怒りがまったく理解できませんでした。
「まあ、気は移ろうものだから仕方ないじゃない…」くらいにしか思ってなかったんですが、ある時ふいに、自分が高校生の時に父の浮気を発見した記憶がフラッシュバックしてきたんです。
私の父は私に似て少し変わっている人で、仕事がめちゃくちゃできて頭もよかったのですが、ひどい失踪癖がありました。急に仕事をやめてしまったり、2週間くらい音信不通になって家にも帰って来なかったり。と思ったら警察に保護されて帰ってきたり…。
その時ちょうど私は大学受験を控えていたこともあってか、そんな父にかなり精神をやられていたので、ある日「失踪してる間なにしてたんだろ」と思いたって、父のカバンと財布を漁りました。(ごめんパパ。)
すると出てきたのが、2人分の食事が支払われたレストランのレシート、2人で宿泊したであろうホテルのレシート、そして明らかにビジネスホテルのものではない、ど派手なパッケージに包まれた歯ブラシとカミソリのアメニティ。
それらを発見したときの感情は、今でも忘れられないです。
全身から血の気が引いて、鼻の頭の毛穴からじわっと汗が出てきて、急に喉が渇いた。
ショックって言う英語では表現が追いつかなくて、気持ち悪さと、嫌悪感と、呆れと。それで最後に「てか、もうどうでもいいや」って感情になった。でも、自然と涙は出ました。
裏切られた気持ちになりました。自分の父親が、不貞をするなんて思ってもいなかったもので。
その時の感情を、私が男性の彼女に対して植えつけてしまうんだ。その可能性を考えると「あ、浮気っていけないことだ」と思うことができました。
ですが人は、自分の痛みに敏感なくせに他人の痛みには鈍感だったりするんですよね。うわべでは「人の痛みが分かる大人に」とかスローガン掲げちゃってるくせに、傷つける側になったら相手の怪我なんて気づかない。
一概にそれが悪いことだ!!と斬りたいわけじゃないんですよ。そういう傾向があって、そんな人間ってかなり人間っぽくて、むしろなんか可愛いとか思っちゃうくらいですし。
じゃあ、浮気が自分以外の色々な人を傷つける行為だと知っていてなぜしてしまうんでしょう。
ルールのない遊びは、あまりに自由でつまらない
なんで最愛のパートナーが1人いるだけでは、満足できないのか。
なんで浮気をしてしまうのか。
これらの謎は解決することなくきっと一生迷宮入りだと思うのですが、自分なりに考えたことを書いていきたいと思います。
■付き合ったら制限ができる、のではないと思う
よく、「付き合ったら束縛されたり、できること限られるから」と言いますが、果たして本当にそうでしょうか。その制限から解放されるために浮気をする、という理論は少し違うのではないかな、思います。
私は、白昼堂々と手をつなげる恋愛は、自由だなと思います。
例えば「あした、有給とって温泉行こうか!」も「お昼休み合わせて一緒にランチしよう」もできる。来月から一緒に暮らすことだってできるし、逆に今している同棲を解消することだってできる。
これ以外だって、彼女であればなんでもできるでしょ?
でも、彼女じゃない浮気相手にはそのような自由がありません。
待ち合わせは二人の活動拠点から少し離れた駅で。
外では手を繋がない。
デートでランチなんて行かないし、場所はホテルか相手の家か。
不自然ではない時間には、解散しなきゃいけない。
数日間一緒にいることなんてできないし、「明日彼女とデートで横浜に行く」なんて聞いてしまってちょっと切なくなったり…
こんなに自由がなくて、バレたら一大事で、ていうか世間的には全くよくないことなのに、どうして浮気をしてしまうのでしょうか。
■それだけじゃないけど、刺激が欲しいのは確か
例えば、『今からボールを与えるので自由に遊んでください。勝ちも負けもありませんし、罰ゲームも特にありません。』
と言われるのと、
『今から5対5のチームでバスケをしてもらいます。負けた方は、勝ったチームにアイスおごりで!』
と言われるのだったら、後者の方が楽しそうだしワクワクしませんか?
多分人って、自由すぎるとつまらないと感じてしまう生き物なんですよね。だから少し縛られていた方が愛を感じることができたり、制限やルールがあった方が逆に燃えたりするわけです。
「いやいや、家庭や恋人への愛情よりも刺激のある関係性をとるなんて、ありえない!」
という浮気完全否定派の人は、きっと、充分な愛情を受けてそれが当たり前のこととして育ってきたのではないかと、どこかそんな気がします。
一方で当たり前の幸せよりも刺激的なスリルやリスクをとる人は、「家族」や「恋人」が永遠に続く幸せなものではないと知ってしまっている人なのではないでしょうか。
高校生の時の私みたいに、親の不倫を発見してしまった経験があるとか、友人関係で誰かにひどく裏切られたことがあるとか。
今の環境もあったかくて心地いいけど、どこか物足りなさを感じてしまう。
その物足りなさを、他の人で埋めようとしてしまうのではないかな。
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世間体のために最後に一つだけ言っておくと、未来のない恋愛は実際何もプラスになりません。
その場の寂しさや、欲情が満たされるだけで、例えるならファストフードと同じ。
お腹はいっぱいになって満たされるけど、あなたの身体を作る栄養素にはなってくれない。
人って常に、周りから認められたいと思って生きているじゃないですか。承認欲求っていうやつ。全くない!っていう人はいないと思うんですよね。
だから、周りや社会から認められない恋愛ってめちゃくちゃ自分を消耗してしまうのではないでしょうか。
20年以上生きてきて、数回浮気相手を経験した私が言ってるので間違いないかと思います。
それでも私は弱い人間なので、寂しい夜は一人でいたくないし、浮気っていう救済手段くれてもいいじゃん。とか今でも思っちゃうのでした。
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